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ARWC イーストウインド無念のリタイヤ

ARWC イーストウインド無念のリタイヤ

ARWC イーストウインド無念のリタイヤ
Stage5のCP12~13は森林限界を越えた稜線の縦走だった。気温はマイナス1度。雨風が激しくなる。イーストウインドはあいにく防水シューズではなかったため、足元から水が入り、タイツが水を吸って、下半身全体が濡れている状態になってしまった。そうしているうちに体温がどんどん奪われ、どれだけ一生懸命動いても体温を維持できない状態に。田中に低体温症の兆候が見始めた。

下半身が芯から冷え込み、震えも止まらず、更にその時に持っていた装備でこの天候では先に進むことが困難であると判断。

この時点で夕方。天候は夜になるに連れて更に悪化するという。

CP12でビバーク(野営)をして翌日CP13に進むという事も考えたが、ビバーク装備は競技ルールを満たすためだけの軽装で、実際にこうした極限下でビバークするにはあまりにも簡易で低体温症を回復させるにはあまりにも不十分だった。しかも食料は予定外の1晩を多く過ごすには不十分。

チームで1時間半ほどの話合いの中でCP13に進む可能性を検討をした。しかし、ここで無理をして進み、自分の命を守りきれるか、主催者に迷惑をかけるのではないかなどと言う意見があり、最終的に下山を決定。

こうしてチームイーストウインドは失格となった。イーストウインドと同様、CP12で下山したチームが続出した。

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