アドベンチャーレース世界選手権inブラジルへの道(6)

ブラジルでの世界選手権まで3か月を切りました。メンバーのトレーニングも追い込み開始です。 8月のトレーニングレポートです。

【7月末現在の8月トレーニング目標】

■田中正人
ラン月間250㎞以上。1回で70～80㎞の距離を走ってみることにも挑戦していきたい。山岳ランニングや荷物を背負ってのランなど実践的なトレーニングも実施していく。パドリングとMTBの練習量を7月より増やしていく。筋トレは短時間で効果を非常に実感できる。7月は実施にムラがあったので、これから習慣づけるようにしていきたい。

■山北道智
カヤック、ラン及び自転車。7月より少しずつ距離を伸ばす。
引き続き、怪我の治療。

■西井万智子
継続して減量し、空いた時間に少しでも良いから走りに行き、７月より走行距離を伸ばす。

■高濱康弘
ランニングについては距離やスピードを求めるのではなく、パワーを重視していく。そのため、10kg程度のウェイトを背負った状態でのランを実践していきたい（目標：200km以上）。荷物を背負った場合、ショルダーストラップで肩が痛くなる傾向があるので、ここも同時に鍛えられればと思う。カヤックについてはできるだけ実際に漕艇する機会を得たいところではあるが、8月の週末は既に殆ど予定が組まれているため、エルゴマシンでのフォーム作りの時間を増やす（目標：8時間以上）。また、体幹の持久力、瞬発力を高めることを目的とした筋トレを盛り込む。（目標：種目合計2000回）

【8月のトレーニング結果】

■田中正人
ラン250.2km（目標250km）
カヤックエルゴマシン　260分
バイクローラー台　130分
スイム4km
筋トレ各種合計730回

トレーニングした日数：19日
体調悪化のため休養した日数：7日
多忙でトレ無しの日数：5日

■山北道智
ラン251km（22日）
筋トレ日数 8日
カヤックエルゴマシーン 90分
懸垂 115回

■西井万智子
ラン169.2km
フルマラソンタイム計測(3時間56分12秒)
体重7月より－1.5～2kg

■高濱康弘
ラン213.5㎞（目標200㎞以上）
カヤックエルゴマシン　480分（目標480分以上）
カヤック実漕　10km
筋トレ各種合計2140回（目標2000回以上）

【8月トレーニングの所感】

■田中正人
初旬にぎっくり腰治療のため安静にしていた期間があったが、ランの目標達成できたのは良かった。ちょっと無理をすると体調に出やすい歳になったとつくづく思う。忙しい時ほど短時間で強負荷のトレーニングをして、且つ身体のケアを怠りがちになってしまった。その結果としての休養が7日もあったのは問題である。

■山北道智
6月に痛めた膝もほぼ完治し、違和感無く走れるようになった。筋トレに取り組むのは久しぶりだったが、普段懸垂等のトレーニングに取り組まなかった分、効果は大きかったように感じる。

■西井万智子
もっと走り込んで長く走れる足をつくらないといけないと思った。
カヤックのエルゴマシーンを使っての練習を怠ってしまった。

■高濱康弘
夏休みを利用して1週間の藪山縦走をしたため、8月の中旬に10日程トレーニングから遠ざかった。そのためトレーニングが8月下旬に集中してしまったが、なんとか数値目標をクリアすることができた。筋トレは体幹と上半身を使うものを中心に行った。眠っていた筋肉群が覚醒した感触を得ているため、9月も引き続き実施していく。

【8月のトレーニングから見えてきた課題】

■田中正人
さらなる地道な走り込みによる走行量増加が必要。まだ走力向上の成果が出て来ていないように思う。カヤックやMTBについても同様で、8月の総トレーニング時間は推定で35時間くらいだが、この倍くらいは実施していきたい。

■山北道智
家庭の事情で時間的な制約が大きくなった分、改めてレースに対する姿勢や周囲のサポートを感じるようになった。短い時間でも筋トレや負荷のかかるトレーニングを意識して取り組みたい。

■西井万智子
ダブルブレードを使ってのパドリング練習や、山に入ってMTBを乗り込む練習など、基本練習と並行に実践練習も増やしていかなければならない。

■高濱康弘
トレーニングではないが、夏休みの藪山縦走は1週間の山行期間中、パートナー以外の誰にも会わない山域で行った。総距離こそレースに比べれば短いものの、崩壊中の雪渓の処理、豪雨による急な増水、密藪でのナビゲーション等、レースに匹敵するぐらいのリスクマネジメントやスキルが要求された充実した山行であった。そういった意味では、良いトレーニングになったのかもしれない。走力だけに囚われず、リスクマネジメントがしっかりできるような知識を取り入れ、実践して改善していくトレーニングが必要である。

【9月のトレーニング目標】

■田中正人
ラン月間300km以上。ランではできるだけ荷物10数㎏を背負う。10月には20㎏背負って走れるようにする。9月は山岳撮影業務が20日間もあるため、カヤックとバイクトレーニングの制約が大きい。可能な限り筋トレなどで補っていく。

■山北道智
ランニング 300km
筋トレ日数 10日
カヤックエルゴマシーン 90分およびカヤック3日間
懸垂 150回

■西井万智子
引続き減量と、1日で50～70日kmを走る日をつくり、日々のランニングも行い8月よりも走行距離を伸ばす。

■高濱康弘
これまでは種目ごとの能力向上のトレーニングをしてきたが、今月からはそれらをリンク（ラン＆バイク等）させて総合的に長時間、パワフルに動き続けることを意識したトレーニングに移行する。また、全身のバランス感覚を整えるためにも可能な限りクライミングも実施したい。

ラン350km以上
筋トレ各種合計3000回以上
カヤック実漕50km以上

ARWC PANTANAL - BRASIL 2015 (english) from Liga Outdoor Produções on Vimeo

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