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アドベンチャーレース世界選手権inブラジルへの道(7)

アドベンチャーレース世界選手権inブラジルへの道(7)

9月5日、チームトレーニングとしてエクストリームシリーズ奥大井大会に出場しました。本来なら3名1チームですが、オープン参加(順位はつかない)で参戦し、ブラジル戦前の調整をしました。
翌6日は、山北以外の3人で南アルプス登山トレーニングをしました。

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登山トレーニングの行程
9/5
21:00 畑薙からスタート
23:30 池ノ平にてキャンプ
9/6
03:00 起床
03:30 スタート
10:30 笊ヶ岳
14:00 椹島ロッヂ
16:30 畑薙 終了

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【田中正人】

<エクストリームシリーズ奥大井大会>
メンバー全員が揃う数少ない貴重なチームトレーニングとして1dayレースに出場した。
目標は、2位と1時間以上の差をつけてのトップゴール。
全力で追い込んだ行動をする中でのチームワークがどのように取れるか?
男性メンバーが西井のフォローをどのようにできるか?
西井が苦しい中でどこまで頑張れるか?また、どのような行動が取れるか?
髙濵と田中のナビゲーションの仕方や協同がどのようにできるか?
このようなことを見るとともに、各メンバーの体力の相互把握や何か課題が無いかの検証、メンバー間の信頼関係の醸成などを目的とした。
結果としては、2位と55分差を付けてのトップゴール。
微妙に目標達成できなかったことが、現在のチームの状況を良く表していると感じた。
基本的に髙濵と田中がナビゲーションを担当し、山北が西井を牽引する役とした。
西井がどこまで引っ張れ続けられることができるかが心配だったが、予想以上に苦しい状態を保ち続けることができた。また、精神的にも不機嫌になったり、ネガティブになることも無かったため、4時間ほどのレースだったが男性メンバーとしてはかなり安堵し、お互いを称え合うことができたのは収穫だった。
今後も数少ないチームトレーニングの機会を有意義なものにしていきたい。

<南アルプスチームトレ―ニング>
山北が不参加になってしまったが、新メンバーの2人と行動できて有意義であった。
前日のレースに引き続き、さらに長時間の行動だったが、西井の粘り強い行動に感心した。さらに実力を付ければ素晴らしい選手になると確信できた。
髙濵のナビゲーション力や責任感、山岳経験の豊富さなども頼もしいばかりだった。
西井の主体性の無さが気になるところだが、チームの決断に素直に従い寡黙に頑張り続ける姿勢は、チームとしてはやり易い面もある。今後、経験を積んでいけば自分で考えて判断や行動ができるようになるだろう。


【山北道智】

<エクストリームシリーズ奥大井大会>
約2年ぶりに、国内のアドベンチャーレースに参加させていただいた。
今回の舞台は静岡県の奥大井である。一緒にブラジルでの世界選手権に出場するメンバーとは息を合わせるためどうしてもレースに出ておきたかった。
奥大井は静岡から一時間以上かかる山奥に位置する。街から遠い場所にもかかわらず出場チームは50を越え、非常に盛り上がっていた。
10時のスタートから1000メートルの登り、ルートが不明瞭なところは高濱選手のナビで、西井選手を引っ張りながらチーム一丸となって進んだ。
久しぶりに滝のように汗をかいて気持ちが良かった。初めて組む4人であるが、全力で進むことができた。
再び標高差1000メートルを下ると湖の上にある駅に出た。不思議なところに駅を作ったものだと思っていたら、レースの後半で電車に乗る区間があり、戻ってくる際には多くの人が乗り込んでいたので観光目的に来る人たちには需要があるようだ。
最初のランの最後に川を渡って往復するだけのカヤックがあり、川沿いの遊歩道を走ってレースの前半が終わった。
電車での移動まで、2時間の停滞中は地元の方が作ったおいしい炊き込みご飯を頂いた。
後半は電車で30分ほどの移動の後、2キロ強の舗装路を走ってレーススターと地点のキャンプ場まで移動し、1時間ほどMTBを漕いで4箇所のチェックポイントを回りゴール。
オープン参加のため順位はつかないものの、2位とは一時間強の差をつけてトップでのゴールであった。
実働4時間程度のレースであったが4人のチームワークを確認し、致命的なミスはなく力を揃えてレースを終えることができたのは収穫だった。
今回はたった一日とはいえ色々な人に負担をかけ、助けてもらっての出場だった。
本番まであと二ヶ月。限られた時間で精一杯の準備、トレーニングに励み、レースに挑みたい。


【西井万智子】

<エクストリームシリーズ奥大井大会>
初めてイーストウインドのチームでレースに出場してみて、やはり想像していた通り、常に全力だった。
体力的には一杯一杯でも、安全管理は自分でしないといけないとので、気持ち的に余裕を持ってレースに参加しなければいけないと思った。
4人揃って行動したのは初めてなので、会ってコミュニケーションもとる事ができたので良かった。
自分の長所短所をしっかり理解し、より良いレースが出来るよう本番に向けて頑張ります。

<南アルプスチームトレ―ニング>
実際にレース中を想定して、何分以内で準備できるか、3時間後ちゃんと起きれるかも試してみた。
私はアラームに気付いたが、なかなか他の人が起きないので、ガサガサ動いてみた。そうこうしている間に6分経過。「朝です。」と起こしたが、こういった気を使っての迷いを無くさなければいけないと思った。
私は男性メンバーに付いて行くので精一杯なので、競技と競技の間の準備を手伝う事やタイムマネージメントなど、他でカーバーできるようチームに貢献していこうと思う。

【高濱康弘】

<エクストリーム奥大井大会>
内容としてはブラジル大会と対局にあるスプリントレースであったが、それぞれの役割を上手くこなせたと思う。
細かいミスはあったものの、体力的にも精神的にも大崩れする場面は無く、すぐにリカバーできていたので初戦としてはまずまずの結果ではないかと思う。
本番では使用するギアも大幅に増え、トランジションも複雑になる上、長丁場となるため、お互いのケアを積極的にやっていく必要がある。
担当することになるナビゲーションについては、キャプテンの田中選手との意見が食い違う場面はほとんどなかったので、本番でも上手くやりたい。
しかし、本番は10万分の1の地形図を使ううえ、おそらくフラットな大地でのナビゲーションになるため、完璧にナビゲーションすることは難しいだろうとは思うが、集中力を切らさないこと、一方でメンバーにフォローしてもらうことも意識したい。


<南アルプスチームトレ―ニング>
南アルプスでオーバーナイトの山行(畑薙ダム~青薙山~笊ヶ岳~椹島~畑薙ダム)を実施した。

・山中でのビバーク
軽量化のため装備からシュラフを省いた。テントに潜り込んでしばらくは体が暖まっていたのでよかったが、持っていったダウンジャケットとダウンパンツさえ省いてシュラフカバーのみで寝ていたら、さすがに寒くて何度も目が覚めた。当たり前だが、持っていったものは利用しなければ意味が無いと思って反省。
・ナビゲーション
今回のルートは、山と高原の地図で破線ルートとなっていた。ビバーク地点からしばらくは広い尾根が続いたが、踏跡が不明瞭であったので一部地形を読んでナビゲーションした。素早く移動するためには、可能な限り人が踏んだ踏跡をたどった方がいいし、道標や赤布があるならそれを見つけた方がいいので、忠実にナビゲーションすることよりも、平均移動速度を下げないことを意識した。ナビゲーション不要になってからではあったが、トレイルに地図を落として紛失する失態を犯してしまったので、本番では落とさない地図の持ち方を工夫する必要がある。
・エネルギー補給
本番で使うであろうアルファ米やグラノーラを試した。軽くてハイカロリー、しかも飽きない補給食のレパートリーをもう少し増やしたい。

下山を開始する頃には雨が降り出し、結局その雨は畑薙ダムに帰ってくるまで降り止まなかった。
椹島から畑薙ダムまでは20km程のダブルトラックとなるが、土砂降りの雨の中、3人共黙々と走り続け良いトレーニングになった。

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