とれとれオブシディアン　4日目（最終日）

とれとれオブシディアン4日目は滋賀県余呉湖～福井県若狭湾が舞台となった。天候は晴れ。

3日間で首位をキープしている田中は次位の伊藤と24分差、3位の森崎とは約50分差。3人が優勝できる時間差内にいる。この日は下りが多いため、高度なMTBスキルを持つ伊藤・森崎との戦いはかなり面白くなる。

4日目になりやっと「とれとれ」の面白さが分かり始めた陽希。体調も良く、なんとか挽回したい。その意気込みで飛ばしていた陽希は、田中と一緒にトップ集団にいた。しかし下りで転倒し、シフターを破損して進めなくなる。そこに森崎が来て、困っている陽希に手を貸した。森崎の力であればまだ十分に優勝争いには入れたのだが、困っている陽希のため立ち止まったのだ。応急処置をし、レース続行。「とれとれ」の温かさが出る一幕であった。

3日目の地図読みがうまくいき、今日のナビがワクワクしていた山北。地図読みの楽しさを感じて走っている。山北もチェーンが切れてしまい「もうおしまいか！」と思った矢先、後続の足立辰彦に助けられる。この時、足立は工具を持ち出し、しっかりと処置をしてくれた。

【総合順位】
田中正人　優勝
田中陽希　 7位
山北道智　11位

陽希は「あきらめない自分が確立された」とレースを振り返る。山北は「地図読みが楽しくなった。次はもっと速く地図が読めるようになりたい」と新しい自分を発見したようだ。

初参戦のとれとれバイクは、トレーニング生にとって大きな収穫となった。主催者の皆様、そして選手の皆様、お疲れ様でした。そしてトレーニング生を温かく見守ってくださり、ありがとうございました。
（写真：森崎氏に助けられた陽希）
（撮影＆全テキスト：竹内靖恵）