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アドベンチャーレース世界選手権 in パンタナル(ブラジル)を終えて

アドベンチャーレース世界選手権 in パンタナル(ブラジル)を終えて

田中正人

アドベンチャーレース世界選手権パンタナール大会を無事に終え、16位で完走することができました。
パンタナールの自然環境は大変厳しいもので、まずは異常な蒸し暑さに苦しめられました。
カヤックセクションでお湯のような川の水を体に掛けても蒸されるだけでまったく涼しくはならず、飲み水を大量に消費し、茶色く濁った川の水も平気で飲めるようになりました。
蚊、蜂、ブヨ、アブ、蟻を始め、それ以外でも刺す虫が非常に多く、立ち止まると蚊の大群に襲われナビゲーションにも支障が出るほどでした。
山中では大小様々なトゲのある草木、つる性のヤブ、シューズのアウターソールを蝕む岩石、ジャガーやワニ、エイ、ピラニア、タランチュラなどの危険生物にも気を使いました。
この大自然は人間の立ち入るエリアではないことが肌身を通して感じることができました。
またコース設定も大自然の特徴を生かした厳しいもので、トップチームでさえ主催者の想定時間を大きく超えることが多く、大部分のチームがショートカットされたコースに変更になりました。
中盤までに10位くらいまで順位を徐々に上げましたが、中盤に慎重な判断行動を取ったため、レース展開の積極性を失い、中盤順位のコアゾーンに呑み込まれ、そのまま後半セクションキャンセルの大会判断により挽回の機会を失ったままの結果となってしまいました。
そんな厳しいレースでしたが、新人2名を加えた我々のチームは一丸となって戦うことができました。
成績は16位というものでしたが、11位以降は殆んど差が無い状態でした。
この状況判断の甘さ、詰めの甘さは、私の失策と弱さだったと反省しています。
これは、今回のレースはナビゲーションが大変難しいことに起因しています。
ナビゲーションの強さがチームを牽引する最大の武器になります。
このナビゲーションについても今回は大きな学びがありました。
貴重な体験をさせていただいた多くの皆さまのご支援、応援に感謝致します。
来年2月には、最大目標のパタゴニアエクスペディションレースがあります。
引き続きの応援をお願い申し上げます。

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高濱康弘

灼熱の太陽、蚊の大群の襲来、無限に続くと思われる湿地帯。どれを取っても想像を軽く超えるものばかりでした。
中には対処できたこと、残念ながら対処しきれなかったこともありましたが、こうやって全員いい顔してゴールゲートをくぐることができ、大変充実した気持ちと、ああ、終わってしまったんだという寂寥感が入り混じった、複雑な気持ちです。
チーム内での自分の役割としては、思い返すと「~タラ・~レバ」ばかりでとても胸を張れたものではなかったように思います。
自分の役割であるナビゲーションでは、強力なリーダーシップをなかなか取ることができませんでした。
それは、失敗を恐れていたからに他なりません。弱い自分を呪うばかりです。
さて、今回、レースの舞台となったパンタナールですが、とても素晴らしい自然景観、環境、人に恵まれた土地でした。
その懐に数日間飛び込んだだけではなにも分かっていないのかもしれませんが、機会がある方は是非、訪れてみることをおすすめ致します。
最後になってしまいましたが、応援いただいた方々には感謝の言葉も見つかりません。
本当に有難うございました。

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西井万智子

海外選手の強さ、明るさ、そしてレースのスケールの大きさを感じ、私自身、とても良い刺激になりました。
また、日本では見る事のできない景色を見れたり、貴重な体験をすることができました。
今回、初めての海外レースで、チーム内での私の役割を意識するどころか、ついていくことで精一杯でした。
もっとこうした方が良いなど、いろんな課題が見つかったので、次回に活かしたいです。
ありがとうございました。

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山北道智

パンタナルでの世界選手権を終えることができました。世界最大の湿原に、豊かな自然といった印象のあるブラジルですが、ありのままの自然は人の生活できる環境ではなく、隙あらば襲い掛かる虫と、行く手を阻むツタや棘などの大自然に翻弄されたレースでした。
序盤、メンバーが倒れ、水がなくなり、山から下りる道を失ったときはどうなることかと思いましたが、苦しんでいるのは他のチームも一緒で、前後するチームとは不思議な連帯感を持って最終日までレースを続け、徐々に与えられた環境を楽しむことができました。
今回のレースを通じて、強いチームは、どのレースでも強いこと、勝利を掴むためには実力に裏打ちされた余裕と、楽しむ気持ちを持つことが大切であると感じました。
体に溜まった疲労を抜き、次の大会に備えて良い準備をしたいと思います。

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苦しい時こそ、皆様の応援がとてつもない支えになりました。
本当にありがとうございました。

 

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