2024.03.30-04.01 富士山麓チームトレーニングレポート（陽希）

文責：田中陽希

2024年がスタートしてから初めてとなる複数日数でのチーム複合トレーニングを富士山麓（御殿場を起点に）にて３日間の計画でおこないました。

メンバーは田中、米元、小倉、所、鵜野田、そして陽希が参加。
鵜野田に関しては初めてとなるチームトレーニング参加となりました。

初日は富士山パワーライントレイル（東京電力が管理する送電線巡視路を活用したMTB専用トレイル）にて、技術面、体力面双方を強化する目的で初めて利用しました。

このトレイルは約7キロ（前半4キロが中上級コース、後半3キロが初心者コース）標高差200ｍの巡視路をMTB専用コースに整備されています。
復路は舗装された林道を13キロほど上り返し、周回利用することもできます。

下り一辺倒と想像するかもしれませんが、送電線は尾根と谷を連続しながら引かれているため、アップダウンの連続となります。
場所によっては、ヒルクライムしているような状況にもなり、ダウンヒルと言うよりもクロスカントリーコースとしての印象が強くありました。

ちなみに、利用には３日前までに公式HPから申し込みが必要となり、１人1日2200円の利用料金が必要となります。

富士山こどもの国が起点となり、東京電力の担当者から簡単な案内を受けてからの出発となりました。

聞くと、今年は初めての利用者とのこと。
倒木など荒れている箇所もあると予測しながら、1本目を少し慎重に走りました。

路面は前日の雨により滑りやすい場所も多くありましたが、好天に恵まれたため、2本目には路面コンディションは回復傾向となりました。

2本目は貸し切りだったこともあり、じっくりと時間をかけながら周回しました。
2本目の途中で、予期せぬバイクトラブルや鵜野田の負傷リタイヤもありましたが、トレーニングは続け、３周目はレースを少し意識して、ペースアップをしました。

周回路が１３キロもあるため、体力の消耗も激しかったと思われます。

コースクローズとなる16時まで、めいっぱい走り終了。
こどもの国閉園前に、車を違う場所に移動させて、富士山麓一周トレーニングへと出発。
睡眠を取ることなく、時計回りで夜通し約110キロ（獲得標高は約1600m）を約８時間で走りきりました。

皆、睡魔に襲われながらも、実践さながらの状況まで追い込めた感じだったと思います。

2日目の午前3時30分過ぎにゴールとなったことや、それ以上にメンバー全員の疲労度が高すぎたこともあって、3時間の睡眠を車中で取る判断をします。

夜が明け、真っ青な空に真っ白な富士山がまぶしく映える7時に起床し、それぞれ、鉛のように重たい身体にむち打って、トレッキングの準備を始めます。

8時半前に3日目の午前中まで歩き続けるトレッキングをスタートさせます。
コースは道の駅すばしりを起点終点として、過去のUTMFのコースだったルートを参考に富士吉田まで三国山や杓子山などを縦走して帰ってくるコースを選びました。

新しくTNFより提供頂いたFP25（最新の商品）に食糧、飲料水、防寒着などの必要装備を入れていたため、それぞれそれなりの重量がありました。

3時間の睡眠を取ったとはいえ、疲労はしっかりと残り、トレッキングは出発から足取りはかなり重かったです。
経過時間のわりに、巡航速度が遅かったため、距離がなかなか伸びず、季節外れの暑さも相まって、チームのパフォーマンスは下降の一途でした。

荷物の分配や牽引など、チームメンバー同士でしっかりとフォローしながら、序盤の縦走を終えました。

チームの雰囲気は初日からとても良く、互いに互いを常に意識することが比較的自然にできていたように思います。

しかし、チーム全体的にこれだけのパワートレーニングをやり通すだけの気力・体力・コンディショニングが不足していたことも顕著に感じられました。

結果的にはトレッキング中のアクシデントもあり、2日目の夜を迎える前にトレーニングは終了となりました。

今回のトレーニングでの収穫も多かったですが、これをさらりとやりきってしまうくらいの体力と精神力の強さが今以上に必要だと感じるトレーニングとなりました。

クロアチアに向けて、残り1ヶ月半でしっかりと整えていきたいと思います。

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