
いよいよ本戦スタート。しかし山北と陽希の故障が気になる。また出発直前にマウンテンバイクで転倒して痛めた宮内の脚も気になる。
特に陽希はここ数ヶ月間、リバーガイドのテストに没頭していた事もあり、ランのトレーニングがまったくできていないのを田中正人は気にしていた。
そんな懸念事項が一気に爆発した。それぞれの痛みがレース中に出てしまい、かなり遅れを取る。中盤からレースになっていない状態となってしまった。
レースリポートの詳細はこちらバイアスロン終了時でタイムアウトとなり、レースが終了。結果15位であった。残念ながら、ここでアウトオブランキング(ランク外)が決定した。
1日目を終え、キャプテン田中正人はこうコメントする。
「今のメンバーの状況は、レースが出来る状態ではない。しかしながら、チームワークは良く、皆前向きに協力し合いながらレースを進めている。集中力も切れていない。どんな状況であろうと今出来ることに全力で取り組んでいる。
明日からはさらに過酷な状況が待っていると思うが、すべての状況を受け入れ、それに真摯に取り組む決意は出来ている。そして最後まで諦めないでレースをまっとうしたい」
トレーニング生の陽希、山北もとても悔しい思いを味わっているであろう。しかし、あきらめずに最後まで戦う精神力が明日からの課題になる。今回のレースは必ず次に活きてくるはずだから。
写真:柏倉陽介