アドベンチャーレースの世界王者を決めるアドベンチャーレース世界選手権(ARWC)には、名だたるチームが出場する。そんな強豪チームと同じ土俵に立てることは名誉ではあるが、出場するからには、彼らときちんとレースができる状態までに持っていく必要がある。
みなかみ町に住む田中正人と西井万智子は、湖で1時間のカヤックトレーニングを出勤前の日課としている。
湖では岸に沿って漕ぐ。これは、岸は直線ではなく、クネクネしているので、スイープストローク(艇の方向を変えたり、修正したりするときに用いる漕ぎ方)やリーン(艇を傾ける)の練習になるのと、クネクネしているため、スピードが出ない。従って、常に漕ぎに負荷をかけることができるためである。
この後、ふたりは30分~60分間(仕事の開始によって異なる)のランニングをする。
西井にとって初の海外レース。まだ未知の世界だが、想定できるトラブルを越えられるよう、トレーニングを怠らずに頑張っていきたい。